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日本・ドバイ定期預金比較

日本とドバイの定期預金金利比較

ドバイ銀行口座開設 資産運用|ワイズ コンサルタンシー
最もベーシックな資産運用方法である定期預金の利率を見ながら、ドバイのオフショア銀行口座の優位性を見ていきます。

ドバイの銀行では各国通貨の金利の動向を見て預金通貨を選択することが可能です。

ドバイでは、国債/社債への投資や、ミューチャルファンド(投資信託)、積立保険など、定期預金より利率の良い金融商品が多数あります。

シンプルな定期預金に見るリターンの違い

ドバイで銀行口座を開設する場合、基本通貨はUAEディルハム(AED)です。ドルにペッグしているAEDはドルに対するリスクがなく、なおかつ満足できるリターンが期待できお勧めです。

さらに大手銀行では、USドル、日本円、ユーロ、シンガポールドルなど、様々な通貨が選択できます。


通常の定期預金

各銀行の定期預金の利率はUAEセントラルバンクが設定する金利(ドルとペッグしているので厳密には米連邦準備銀行が設定する金利)に連動して変動します。

例えばAED(UAEディルハム)の1年定期の金利は2%ですが、2010年10月30日現在、米連邦準備銀行の金利は限りなく0%に近いため、この2%の金利は最低水準と言えます。景気の回復に従って、1年定期の金利は5%ほどまで(場合によってはそれ以上に)アップします。(セントラルバンク金利の高いオーストラリア・ドルではすでにこのレベルです。)

尚、預金額の多いプレミア・アカウント(日本でいうプレミア・アカウントの様なもの)では利率もさらに高くなります。(*例2)

例1)Emirates NBD 定期預金口座(Fixed Deposit)の利率(2010年10月31日現在)
AED USD GBP EUR AUD JPY
1週間 0.2500 0.0000 0.0000 0.0000 2.0000 0.0000
1ヶ月 0.2500 0.0000 0.0000 0.0000 3.0000 0.0000
2ヶ月 0.6250 0.0000 0.0000 0.0000 3.2500 0.0000
3ヶ月 0.8750 0.0000 0.0000 0.0000 3.3750 0.0000
6ヶ月 1.6250 0.0000 0.2500 0.5000 4.2500 0.0000
1年 2.0000 0.2500 1.0000 1.0000 5.0000 0.1250

例2)Emirates NBD High Yield Premium Depositの利率(プレミア口座のお客様のみ、2010年10月31日現在。預金額の単位はAED、K=1,000、M=ミリオン)
預金額 3ヶ月 6ヶ月 9ヶ月 1年 2年 3年
100K - 500K 3.00 3.25 3.35 4.00 4.25 4.75
500K - 1M 3.25 3.50 3.60 4.25 4.50 5.00
1M以上 3.50 3.75 3.85 4.50 4.75 5.25

ポイント
  • 現在、オーストラリアドル建ての口座が最も金利が高い。(セントラルバンクの金利動向による。セントラルバンクの金利はその国の経済状況によって変わります。)
  • ドルにペッグしているUAEディルハム(AED)は、米連邦準備銀行のゼロ金利政策の影響を受け今が最低水準であるものの、比較的満足できるリターンが期待できる。
  • 日本円建て口座では金利が低すぎて定期預金口座をつくる意味が無い。(それでも日本の大手銀行が提供する「スーパー定期預金」より良い利率。)

例3)日本大手銀行の定期預金金利(%) (2010年10月31日現在)

三菱東京UFJスーパー定期:300万円以上 みずほスーパー定期300 三井住友スーパー定期300
1週間 0.030 0.030 0.030
1ヶ月 0.030 0.030 0.030
2ヶ月 0.030 0.030 0.030
3ヶ月 0.030 0.030 0.030
6ヶ月 0.030 0.030 0.030
1年 0.030 0.040 0.030

定期預金金利・リターンの参考例

ここで、日本円1000万円を(1)三菱東京UFJのスーパー300定期で運用した場合と(2)Emirates NBDのHigh Yield Premium Deposit(1年)で運用した場合を比較します。(1ディルハム=22円として計算、1年後の為替の変動は考慮に入れていません。)

(1)10,000,000(預金)x 0.0003(金利0.03%) = JPY 3,000(利子)

1年定期預金で「3000円」の利子。さらにここから20%程度税金が引かれます。

(2)JPY 10,000,000 = AED 454,545

454,545(預金)x 0.04(金利4.00%) = AED 18,181(利子)

AED 18,181 = 400,004円 (税金無し)

同じ額を同じ1年間預金して(1)では3000円弱、(2)では40万円。シンプルな定期預金でもこんなに違いがあることがわかります。

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JAN
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APR
23
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FEB
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世界通貨/基軸通貨の存在感をすっかり失っている日本円
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少なくともドバイでは。 ドバイは「世界の主要金融センターの1つ」と言い切るのはちと時期尚早ではあるが、中東一の金融ハブであることは間違いなく、世界的にもその地位を高めつつある。 アメリカや日本、またその他の多くの国と違い、出入国時に持ち込める現金の限度は(事実上)無く、個人法人を問わず、銀行では様々な通貨の口座を開設でき、金融の自由度は高いからだ。 だがここ2年ほどで明らかに変わったことがある。それは日本円に対する対応だ。 日本円口座が開設できない かつては個人口座、法人口座に関わらず、UAEの銀行では日本円口座の開設は当たり前に可能だった。 そりゃ、円はハードカレンシーの1つなのだから。 ところが1、2年前から法人口座の円口座開設は「銀行マネージメントの認可ベースだ」と言われるようになり、事実上不可能となってしまった。(個人口座は居住者であればまだ一応可能な銀行もある) 一方Brexit(ブレグジット)を境に一気に安くなったりして混乱している英ポンドの口座開設は今でも全く問題がない。 まあそれなりに英国人と英国がらみのビジネスも多いポンドの扱いと違い、ドバイでは現状今ひとつ存在感の薄い日本円ではしょうがないかな、という程度に考えていたのだが。 [PR] (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ところが最近は、ある程度まとまった日本円をキャッシュで日本から持って来て、ドバイの銀行口座に預金しようとしたケースですら断られる、という事態も出て来た。大きな銀行でもだ。 以前はその預金先の口座が円であれ、AEDであれ、USDであれ、大小どの銀行でも全く問題なく可能であったのだが。 本来基軸通貨であったはずの日本円を大手銀行ですら欲しがらない・・・ よってドバイで日本円を持っていても、銀行が受け付けてくれないので、レートの悪い両替商でUAEディルハムやUSドルに交換して預金するしかない、という状況になっている。 そしてさらに・・・ 自分の円口座にある日本円すらも引き出せない 最近、とある日系法人がUAE最大の銀行で、自社の円口座から日本円(300万円ほど)の現金引き出しを銀行に依頼したところ、その程度の額であっても引き出せ

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SEP
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ドバイ最大の不動産展示会、Cityscape 2016レポート
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先週、9月毎度のドバイ最大の不動産展示会"Cityscape(シティスケイプ)"がドバイ・ワールドトレードセンターにて開催された。 ドバイ不動産市場は、オイル価格低下によるインベスターセンチメントの低下にもかかわらず底固さを見せており、今年のCityscapeも盛況だったようだ。 [PR] (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 最近、中東最大のある銀行の担当者と会った際、ドバイの銀行全般の話として、とにかくカネ余りの状態だ、と聞いた。 混乱する近隣中東諸国のマネーが避難先としてドバイへ集まってきているからだ。 特に最近はクーデター未遂事件が起こったトルコから、かなりの資金がドバイへ流れてきているらしい。 他にも、とにかく国を挙げての低金利政策でカネ余りジャブジャブの先進諸国のマネーも来ているのかもしれない。 というわけで、ドバイ不動産に対するインベスターのニーズも永遠に続きそうな勢いだ。もちろんドバイにとってはグッドニュースだ。 では今年もシティスケイプを視察してきたので、最近の代表的なディベロッパーの動向を見てみたい。 エマール(Emaar) 押しも押されぬドバイNo1ディベロッパーがエマールだ。 エマールは過去にドバイ・ダウンタウン、ドバイマリーナ、エミレーツヒルズなど、ドバイを代表する巨大不動産プロジェクトを成功させ、それぞれ評価が高い。 エマールが近年力を入れているのが、開発余地が残り少なくなりつつあるダウンタウンエリアの新規プロジェクトと、新たに巨大プロジェクトを計画しているドバイクリーク沿いのクリーク・ハーバー。そしてこちらも評価が高いディベロッパー、メラーズ・ホールディングス(Meraas)とのJVにて開発するDubai Hills Estate(ドバイヒルズ)の3つのプロジェクトだ。 だが、今回のシティスケイプではちょっと毛色の違うプロジェクトをローンチした。 それはEmaar South(エマール・サウス)というDWC(ドバイ・ワールド・セントラル=アル・マクトゥーム空港)の隣に開発するゴルフヴィラ・コミュニティだ。 価格も2BRのタウンハウスがAED700,000(約2000万

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SEP
04
ザ・ワールド・アイランドの今
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ザ・ワールドとは、ドバイ政府系列の不動産ディベロッパー、ナヒール社が、マスター・ディベロッパーとして埋め立てを行った、世界地図を模した300の人工島からなるオフショアの巨大プロジェクトだ。   これぞドバイと言える、野心的で夢があり、圧倒的なスケールであり、ド派手であり、しかしながら経済効率的にはとんでもなく無駄、という非常にユニークなプロジェクトだ。 日本などではタックスぺイヤー(納税者)の圧倒的な反対によって、このようなバカバカしくも実はジニアスかもしれないプロジェクトが実行されることは絶対ありえないと思うが、夢を売ってお金を集めるドバイでは「GO」だ。実際それによってお金が集まってくるのだから、それはそれでスゴイと言える。 ナヒールはまずハームジュメイラの埋め立てを完成し、その後パーム・ジュベルアリ、そしてこのザ・ワールドの埋め立てを完成させた。 しかしリーマン後の世界経済停滞のあおりを受け、3つ目のパームアイランドであるパーム・デイラは埋め立て途中で頓挫し、このザ・ワールドとパーム・ジュベルアリは島上の開発が進まず、その後しばらく放置される結果となっていた。 もちろん当時ナヒール社自身も相当ヤバい状況に陥る。 だが2012年以降のドバイ不動産市場のV字回復とともに、島上の開発を始めるチャレンジャーが現れ始めた。(島にはそれぞれバイヤーがいて、開発はそれらのバイヤー次第となる。) 地元ドバイでもさほど知られていないが、ザ・ワールド・アイランドにはすでにビーチクラブがオープン! 一番最初に開発されたのはドバイ王様の家族の別荘だが、最初の商業施設として誰でもアクセスできる施設を開発したのが、インド人ビジネスマンによって開発されたレバノン島(ザ・ワールドには国名がつけられている)のビーチクラブだ。 The Island/ザ・アイランド・ビーチクラブと言う。 昨年、このビーチクラブを訪れた時の写真。確か行くには1人200Dhs強(6000円程度)かかる。   ビーチクラブからオンショアのドバイ高層ビル群を眺めるビューはなかなかのもので、オフショアプロジェクト、ザ・ワールドのポテンシャルを感じさせる。 だがこのビーチクラブが、申し訳ないがはっきり言ってしまうとショボい。 ビーチの

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MAR
04
The Wealth Report 2016(富裕層レポート)を読み解く
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皆さん、お金持ちになりたいですか? お金持ちと言っても1億くらい持ってます、というレベルでは無くウルトラリッチの話。 一般的にUS 30 Millionドル以上(日本円でおよそ36億円以上)の資産を持つ金持ちの事をUHNWIs = Ultra High Net Worth Individuals(直訳すると超高い自己資本を持つ個人=超富裕層)と呼びます。 [PR] (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 富裕層リポート 2016 英国の不動産コンサルタント会社Night Frankが最近発行した”The Wealth Report 2016”(超富裕層をリサーチ対象にしたレポート)によると「ウルトラリッチ富裕層にとって重要な都市」として私が住んでいるドバイが5番目にランクされた。(この都市に関するレポートについては後述します。) 私個人的には・・・ 富裕、金持ち、リッチ、などの響きに特別な関心はない。今まで生きてきた人生の価値観が違うからだ。 日本人の多くの庶民がそう考えているかもしれない。家族が健康でやりがいのある人生を送ればそれでいい、と。 でも金持ちになれるんだったら皆なるよね? 世の中では富裕層をターゲットにしたビジネスが花盛りだ。アベノミクスだって最も恩恵を受けているのは(大企業を含む)ウルトラリッチとその周りのビジネスだ。 世界の大きな流れでは、(おそらく)ロナルド・レーガンのレーガノミクス以来、富裕層への減税と規制緩和/市場経済の拡大によって実に多くの富裕層を世界中に生み出している。 だが金持ちがより金持ちになる一方、貧困層も増え、格差社会が深刻な問題となっている国も多い。 しかし今回は格差社会問題はさておき、超富裕層のみについて、世の中の超富裕層の動向を調査したThe Wealth Report 2016を読み解くことによって、今後の超富裕層の動きを見たいと思う。 過去10年、世界的な資産の流れ レポートの中から、2005年から2015年までの10年間で、最も資産が入ってきた国と出て行った国々のデータの中から、面白そうなものをあげてみたい。 ここでの「対内投資」とは外国籍者がその国のローカル資

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FEB
25
ドバイ/UAEでVAT(付加価値税)導入が発表された
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この記事は2018年1月にVAT(付加価値税)が実際に運用される前に書かれたコラムです。一部当時の予想を含んでおり、実際とは違っている点もあります。 運用後の詳しい情報は以下のリンクを御覧下さい。 VAT(付加価値税)に関する情報|ワイズ・コンサルタンシー 「税金ゼロの国」という宣伝文句は使えなくなってしまった。 数日前に「ついにUAEでも法人税の導入か」というコラムを書いたばかりだったのだが、早速2018年1月からのVAT(付加価値税=消費税)導入決定がUAE財務相より発表された。 理由は先のコラムでも書いた通り、オイル価格下落の長期化が予想される中、中東GCC諸国ではオイル以外の財源確保、すなわち財政収入の多角化を狙っているためだ。   [PR] (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 詳しい内容はまだ決まっていないものの、現在わかっている範囲では利率は5%。その他、 100品目の食品 医療 教育 自転車 には非課税だ。 自転車??? と不思議に思うかもしれない。勝手な予想だが「健康促進に良い」ということで推奨されているからなのだろう。 ただしドバイの街中は全くもって自転車フレンドリーではない。 暑い上に車の運転は荒いので、街で自転車に乗るには命を捨てる覚悟をしなければならない。 まあそれは置いといて、このVATだが、リテール業者から徴収するのは想像できるが、日系企業も多く在籍するフリーゾーン内の会社の売り上げに対してどのように適用されるのかはまだよくわからない。 UAEのフリーゾーン(経済特区)に関して言えば、ドバイ首長国内では会計監査の義務化が2、3年前に始まったばかりだが、他の首長国では実質的に会計監査をしなくてもよいフリーゾーンも未だにある。 このような状態で、2年後からどのようなシステムで5%を徴収するつもりなのかがわからないのだ。 特にフリーゾーンの会社のインカムはUAEの企業や個人からではなく、主に外国からの支払いによって成り立っている。 よってフリーゾーン会社の売り上げには適用されない、という事も十分にあり得る。 今後、このあたりは注視していき、具体的な内容が分かり次第、このブログ内や、弊社のツイッター、Faceb

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